top of page

2025-03-03

既存マンション相場、首都圏は24期連続の上昇

調査, 流通, マンション

 (株)東京カンテイは3日、既存(中古)マンション相場価格の推移(2024年7~12月)調査結果を公表した。築10年(プラスマイナス5年以内)、最寄駅から徒歩15分以内、既存流通事例数が3件以上もしくは総戸数の2%以上の条件を満たす物件を対象に調査。事例の価格は、同社独自のロジックにより、4階・中住戸・南向きに補正したものを用いている。

 首都圏の既存マンション相場価格(坪単価)は、396万9,000円(前期比9.0%上昇)と24期連続で上昇し、通年で力強い上昇度合いを示している。
 エリア別では、東京都が474万円(同10.7%上昇)、神奈川県では283万円(同5.8%上昇)と2期連続で高い水準を維持しながら、わずかに拡大した。また、埼玉県233万3,000円(同3.1%上昇)や千葉県216万9,000円(同2.2%上昇)でもプラスとなったが、低い水準にとどまっている。

 近畿圏は244万3,000円(同5.3%上昇)と2期連続で上昇。エリア別では、京都府296万5,000円(同2.8%上昇)の価格水準が最も高いが、上昇度合いに関しては直近にかけて大阪府248万2,000円(同8.0%上昇)が京都府を逆転している。上昇傾向を維持したのは兵庫県223万1,000円(同2.2%上昇)のみで、滋賀県は165万3,000円(同変動なし)と前期から横ばい、奈良県168万円(同1.5%下落)や和歌山県は126万8,000円(同1.2%下落)ではマイナスを示すなど、同じ圏域内であっても価格トレンドに強弱が見られた。

 中部圏は175万7,000円(同2.4%上昇)と2期連続の上昇。4県すべてでプラスを示したのは3期ぶりだが、突出しているケースは見られなかった。県別で見ると、愛知県179万4,000円(同2.3%上昇)をはじめ、静岡県173万5,000円(同1.6%上昇)や岐阜県143万5,000円(同5.1%上昇)でも前期に引き続き上昇。また、3期ぶりにプラスとなった三重県129万9,000円(同6.1%上昇)においては直近の最高値を更新している。

​この記事をシェアする
bottom of page